-first trimming-
こいぬのトリミングについて
こいぬの頃に経験する最初のトリミングはとっても大事!わんちゃんはこの先10年~長い子だと20年近く、シャンプーやカット・爪切りなどの定期的なお手入れ(トリミング)が必要になります。なぜ定期的なトリミングが必要なのかは、こちらのページも併せてお読み下さい。
生活していく中で必要なトリミングを「嫌だ!やりたくない!行きたくない!」とわんちゃんが嫌がるようなってしまうと、トリミングに対してわんちゃんは精神的に苦痛を感じますし嫌な顔をしているわんちゃんを無理やりトリミングサロンに連れていく飼い主さんも心がつらいですよね?トリマーとしてもトリミングに楽しく来てもらいたいと思っています。
トリミングに慣れてもらうには、最初のトリミングとこいぬの頃の経験の積み重ねが肝心!
こいぬの時期にトリミングを経験してトリミングがどんなものか覚えて「大丈夫♪」とわんちゃんに思ってもらうことが大事です。
【トリミングの工程ではおうちでは見たことない・感じたことないというものがいっぱい】
・知らない人にいろんなところをたくさん触られる
・見たことのない道具たち(ブラシ・コーム・ドライヤー・バリカン・ハサミなど)
・爪を切られる感触
・肛門をぎゅっと触られる感覚(肛門腺しぼり)
・シャワーの音、お湯が身体や顔に掛かる感覚
・ドライヤーの音や風が当たる感覚
・ブラッシング、コーミング
・バリカンの音、振動が身体にあたる感覚
・ハサミのチョキチョキ音、ハサミの触れる感覚
などなど…わんちゃんにとって未体験の事が沢山あります。
もしも一番最初のトリミングでいきなり顔に勢いよくお湯をかけられたり、ドライヤーの風圧が強かったり、無理矢理爪切りされたりしたら、トリミングが怖くなってしまいますよね?
そのひとつひとつの動作をトリマーは丁寧に嫌いにならないように、わんちゃんの様子を見ながら大切にこなす必要があります。
道具が何なのか気になっているわんちゃんにはにおいをかいで道具を確認してもらったり、時には休憩を挟んだり。ですが時間をかけすぎても疲れて嫌になってしまうのでささっと仕上げる適度な感覚も必要です。
【こいぬなのにトリミングできたことがえらい!】
こいぬちゃんは人間でいうと幼稚園児や小学生くらいですので、最初からじっとできなくて当たり前!トリミングの工程が一通りできたこと自体がすごいことですので、終わったらいっぱい誉めてあげます♡
子犬ちゃんの時期のトリミングは「たのしいところだな~」って思って貰えたらそれで十分です♪特に最初のトリミングは仕上がりの完璧さよりも、トリミングに慣れることを重視しましょう!
【回数を重ねることも大切!】
最初の一回目がお利口だったみたいだから次は毛が伸びてからでいいかな!なんて思ってトリミングしないでいると、あっという間にトリミング不慣れなわんちゃんになってしまいます…
こいぬの時期に続けて来てもらうことで「トリミング大丈夫♪」とわんちゃんが覚えてくれます。
特にトイプードル・シュナウザーなどのカット犬種は月に1度のトリミングでしっかり慣れてトリミング嫌いじゃない子に育ってほしいと思っています。
その時のトリミング一回限りのことではなく、わんちゃんのこれから先の犬生のことを考えながらトリミングしています。わんちゃんがmimosaに来るの楽しい!行きたい!と思ってもらうのが目標です♪
-senior trimming-
高齢のワンちゃんのトリミングについて
ワンちゃんも人間と同じように年老いておじいちゃん、おばあちゃんになっていきます。10歳を超えるとだんだんと体に老化現象が現れます。白髪が増えたり、目が見えにくくなったり、耳が遠くなったり…そして若い時に比べて体力・筋力も低下していきます。病気にもなりますし、体調も崩しやすくなります。ちょっとしたストレスが体調不良につながることもあります。
【若いわんちゃんでも体力がいるトリミング】
トリミングではわんちゃんは体力・精神力を使います。基本的にトリミング台の上でじっと立っている状態で施術しますので若いわんちゃんでもトリミング後は疲れてしまいます。(なのでmimosaでは休憩をはさんだり、できるだけ負担をかけないトリミングを心がけています。)高齢になると体力・筋力も落ち、足腰が弱くなりますので台の上で踏ん張って立ち続けるのはなおさらつらくなります。
【今までできていたトリミングも嫌になってしまう】
白内障などで目が見えなくなってくるわんちゃんもたくさんいます。目が見えないと、「ここはどこなんだろう?」「なにをされるんだろう?」と思いますよね?わんちゃんも同じです。不安から台の上でじっとできなくなってしまうこともあります。
人間とおなじで高齢になると関節が痛むようになることもあります。今まで軽く足を持ち上げても問題なかったのにちょっと持ちあげるのも嫌がるようになるということもあります(足に痛みがあって嫌になるなどなど…)今まで「おりこうさん」と言われていたわんちゃんもいろんな理由からトリミングが苦手になることがあります。
【トリミングのサイクルや内容をわんちゃんにあわせたものに】
トリミングが苦手になったり、体力が続かなくなってきたわんちゃんたちは無理やりトリミングせず、できる範囲でささっとトリミングします。仕上がりのキレイさよりも、体調が優先。高齢のわんちゃんのトリミングは負担をかけないことが第一です。
例えば、トイプードルで今まで毛を長く残してふわふわのカットをしていたわんちゃん。ふわふわで長めのデザイン性のあるカットは可愛いですが、毛玉を解き、しっかりブラッシングしてハサミでカットするため施術時間もかかりますし、しっかり台の上で立っていないとキレイにカットするのは難しいです。わんちゃんの体力が続かなくなってきた場合は短めのカットにしてあげることで毛玉処理・シャンプーブロー・カットの時間短縮になりわんちゃんの負担軽減になります。
また2~3週でトリミングしていたわんちゃんでしたらトリミングの周期を伸ばしてあげることも体への負担軽減になります。トリミングも1回ですべて行うのではなく、シャンプーとカットを別の日に分けて行うこともあります。体調を見てトリミングコースからシャンプーだけにするなど、わんちゃんの体力と体調に合わせて施術内容をご提案します。
【トリミング中には】
トリミング台の上でふらふらしてしまったりする場合は床や膝の上、ベッドを使うなど落ち着く場所でカットしたりもすることもあります。一人で施術するのが難しい場合は二人体制で担当することもあります。目が見えない・耳が聞こえない場合は急にだっこしたり触るとびっくりするので声を掛けたり、優しくタッチしたりしながらトリミングします。
【行きつけのトリミングサロンだと】
わんちゃんの普段の状態を把握しているトリマーがトリミングすることで、いつもよりなんだか元気ないな?などと異変に早く気付くことができます。
また若いうちからトリミングとそのサロンに慣れてもらうことでわんちゃんの精神的ストレスの軽減になります。
【トリミングの日の体調】
トリミングは体力を使いますので、下痢をしている・吐いている・なんとなく体調良くないなど、体調が悪そうなときには無理せず延期してあげましょう。トリミングお預かり時にも体調を確認致します。場合によっては延期をおすすめすることもあります。トリミング中何かがあったときにはすぐにご連絡をしますので、すぐにお迎えに来られる状態で待機してもらえると安心です。
【持病がある場合】
なにか病気になってしまった場合などは、そのことをトリマーにお伝えください。体調に合わせたトリミングをします。また病気になってトリミングをお休みしていた場合などは、獣医さんにトリミングをしても大丈夫かの確認をお願い致します。
【最後に】
わんちゃんが高齢になってきていつまでトリミングやってもらえるんだろう?と思う方もたくさんいらっしゃると思います。実際にそういった質問も多くいただきます。いつまで?かというとわんちゃんの体力次第ですが、高齢のわんちゃんができるだけ生活のしやすいようにできる限りのお手伝いをさせていただけたらと思います♪